今や動画は情報を伝えたりエンターテインメントを提供する上で欠かせないメディアの一つとなっています。そういった需要の波に乗るために動画編集を副業チャレンジに選びましたが、動画編集を行うにはいくつか専用の道具が必要です。
とはいっても何が必要でどんなものを準備したらいいのか最初はさっぱりわからないと思います。ワタシもどれくらいのスペックの道具なら作業できるのか悩みました…
本記事ではワタシの体験をもとに、動画編集の副業を始めるために必要なツールについて紹介していきます。予算はそれぞれだと思いますが必要最低限のボーダーラインを知ることで道具選びにおいて失敗が無くなればと思います。
この記事でわかること
-動画編集に必須の道具
-パソコンの種類
-編集ソフトの種類
-ネット環境の種類
動画編集に必須の道具
動画編集を始めるにあたり、必須なものを解説します。
必須道具 | 予算 |
---|---|
パソコン | 15万円~ |
編集ソフト | 0円~ |
ネット環境 | 数千円~ |
パソコン
動画編集はパソコンの処理能力よって効率に差が出ます。負荷が大きいので動きにカクツキが出たり最悪固まって動かなくなったりするためです。
最初からハイエンド機を買う必要はありませんが、そこそこの性能のパソコンを用意した方がストレスフリーでスムーズに作業できます。
編集ソフト
動画編集ソフトは動画を編集するために必要です。不要な部分をカットしたりテロップを入れたり効果演出を入れたりします。
有料のソフトもありますが無料で使えるソフトもあるので、予算や案件に応じて選ぶことができます。
ネット環境
編集自体はオフラインで作業可能ですが、クライアントとのやりとりはもちろんサイトから素材をダウンロードするなどネット上で行う作業は多いです。データの受け渡しがクラウド上である事も珍しくありません。
ゲームのように速い通信速度を求める必要はありませんが、通信速度が速ければ成果物をクラウド上にアップする際や素材のダウンロード時間を短縮する事ができます。
また、動画編集の勉強でお世話になるオンラインスクールやYoutubeといった動画サイトでは通信速度が速い方がスムーズに閲覧できストレスが少なくなるかもしれません。
以上、3点が動画編集において必須となるツールです。
1ずつ順番に詳しくみていきましょう。
必須1.パソコン
- 予算 15万円~
これがなければ始まりません。スマホやタブレットでも動画の編集はできますが、案件を取ってガッツリ作業していくならパソコンでの作業は必須です。
CPU、メモリが高性能なパソコンであれば処理の動作が軽いなど快適な動作で編集時のストレスが少なくなります。逆にいうと低スペックの場合であれば処理が重く思うように動かなかったりするので仕事に支障をきたす恐れがあるでしょう。
初期投資は高くなりますが、サクサク作業できる環境でたくさんの案件をこなし収益を増やして投資額を回収する方が効率的です。
表は具体的なスペックです (※2023年4月時点)
- Windows
CPU | Core i5以上 | 4K動画を作成する場合 Core i7-12700以上が理想 |
メモリ | 16GB以上 | 4K動画を作成する場合 32GBなら安心 |
SSD・HDD | 512GB以上 | 動画ファイルは容量が大きいので 可能なら1TB以上ほしいところ |
GPU (グラフィックボード) | GTX1650以上 | 4K動画を作成する場合 RTX3060以上が理想 |
- MacBook
CPU | M1チップ以上 | 4K動画を作成する場合 M1PRO以上が理想 |
メモリ | 16GB以上 | 4K動画を作成する場合 32GBなら安心 |
SSD | 512GB以上 | 動画ファイルは容量が大きいので 可能なら1TB以上ほしいところ |
この内容は動画編集において最低限用意したいスペックです。
この内容以下でも編集自体は可能かもしれませんが仕事として「稼ぐ」という点では安定した作業を望むのは難しいかもしれません。
特にCPUは動画編集における多くの処理を担当しているので、高性能なものを選んでおくことでスムーズで効率的な編集作業が可能になります。
Windows と MacBook どちらを選ぶ?
この問題も悩まれる1つだと思います。かくいうワタシも悩みました。
両社ともメリットデメリットがありますのでご自身にあう方で良いと思います。
OS | 購入価格 | リセールバリュー |
---|---|---|
Windows | 比較的安価 | 安い |
MacBook | 高い | 値下がりが少ない |
Windows:〇多くのメーカが販売しており価格も比較的良心的。
〇自分好みのスペックにカスタマイズする事も可能。
〇世界シェアNo1なだけあって使用できるソフトや情報は圧倒的に多い。
×Macと比べて初期費用は安価だけどリセールバリューは低くなる。
MacBook:〇構成においての種類はシンプルなので選びやすい。
〇Macにしかないフォントが存在する。
〇売りに出してもWindowsと比べて値崩れしにくい。
〇外に持ち出して作業できる。
×販売元はAppleだけなのでいかんせん価格が高い。
よくクリエイターは「Mac」の方が有利!といった声が聞こえますが、使い勝手の面では慣れるとどちらも同じだと個人的には思っています。
まずは初期費用を抑えて動画編集が行える環境を整え、編集技術を身につけて案件をこなせる様になってから道具に再投資していくのがいいかと思います!
そんなワタシも初期投資にそこまで出せなかったのでWindowsのデスクトップPCで戦っております♪ 勉強せずともWindows操作に慣れているのもメリットですね!
必須2.編集ソフト
- 予算 0円~
PCと同じくらい必要になるのがこの「動画編集ソフト」です。映像や音声のカット、テロップ挿入、合成、エフェクトなどを施して映像を作品化するためのツールです。無料から有料のものまで様々なソフトが世の中に存在しています。
各ソフトには価格の違いのほか、使いやすさやなどのメリットデメリットが存在します。また、自分にあう操作性である事も大事ですが、案件によってはクライアントに編集ソフトを指定される事も多くあります。
(※2023年4月時点の情報です)
ソフト | 価格 | 特長 |
---|---|---|
AviUtl | 無料 | 動作が軽いので インターフェースがシンプル 拡張性が高い |
DaVinci Resolve | 無料 | カラー調整の機能が抜群 豊富なエフェクト機能 無料とは思えないほどの高機能 |
Final Cut Pro | 有料 | macOS専用 Appleシリコンに最適化されたソフト |
Filmora | 有料 | 操作方法が簡単で直感的な操作が可能 豊富なエフェクト機能 買い切り価格が比較的安価 |
Premiere Pro | 有料 | プロも使用する編集ソフト Adobeの他ソフトとの連携性抜群 無料教材が豊富 |
どの編集ソフトも一長一短があり、編集するという事は同じでも勝手は違います。
そんな中で気になってくるのはやはり価格の有無でしょう。有料のものでも数日間無料で使用できたりするのでお試しで使用して使い勝手が自分にあうか試してみるのがいいと思います。
どの編集ソフトも使いこなしている人の作品には驚かされます…
必須3.ネット環境
- 予算 数千円~
編集作業を行うだけならオフライン環境でも問題ないかもしれませんが、編集作業に関係する作業には必ずといっていいほどインターネットへ接続する事になります。
というのも、クライアントによっては動画を構成する素材をこちらに委ねるケースもあるのでその様な場合はネットから素材をダウンロードしてこなければなりません。クライアントとの連絡においてもメールやSNSが主となりますが、メッセージだけならスマホで完結できてもデータの受渡はやはり作業するパソコンで行う必要があります。
現代では色々な種類のネットの回線があるのでスペックの他にも使う環境にあったものを選択するといいでしょう。
回線種類 | 工事有無 | 通信速度 |
---|---|---|
光回線 | 必要 | ◎ |
ケーブルテレビ回線 | 必要 | ○ |
モバイル回線 | 不要 | ○ |
光回線
光ファイバーケーブルを利用したインターネット通信です。デジタルデータをレーザー光の「光信号」に変換する事で大量のデータをスピーディーにやり取りできます。そのため動画ファイルといった大容量のデータをやり取りする場合でも比較的短時間でアップロード、ダウンロードを行うことができます。
また、光回線は電磁波の影響を受けないので通信が安定していることもメリットです。ただし、利用には回線工事が必要になるので物件によっては選べない場合もあります。(最近では工事不要の置くだけ型の機器もあるようです。)
ケーブルテレビ回線
ケーブルテレビ回線は各地域にあるケーブルテレビ局から、同軸ケーブルと光ファイバーを組み合わせたものです。テレビのアンテナがなく電波が届きづらい地域や光回線が届かない場所でも、テレビやインターネットが利用できることが特徴です。
ケーブルテレビのインターネット回線を利用すると、基本的にケーブルテレビ放送も視聴することができます。ですので「色々なテレビチャンネルを楽しみつつネットも使いたい」人におすすめの回線です。
モバイル回線
多くの呼び名がありますが「モバイルルーター」「モバイルWi-Fi」「ポケット型WiFi」すべて同じ意味です。端末が中継基地と無線でつながっているので家の中でも外でもどこでもネット通信が可能であり、故に工事も必要ありません。大きさもスマホと同程度のものが多いです。
ただし通信容量に制限があったり通信速度は光回線に劣る場合が多いので注意が必要です。
まとめ
動画編集においての必須道具を紹介しましたが、やはり少なからずの初期投資が必要になります。
どの道具も高品質のものは確かに快適かもしれませんが使いこなせないと意味がありません。
自分の意気込みや先々、取り巻く環境を考慮しどの選択が最適なのかじっくり検討して購入しましょう。
たとえ価格が高くとも自分の気分が上がる道具なだけでモチベアップになるかも! 勢いは大事だけど焦って購入せず1度しっかり考えよう!
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